横浜市歴史博物館では、2022年1月22日から、現代アートと縄文土器のコラボレート展覧会「美術の眼、考古の眼」を開催します。横浜市域出土の考古資料と現代作家の作品という異なる分野の「モノ」を同じ空間に展示することで、みる人の自由な発想を刺激し、分野にとらわれず展示をみることの自由を探る、そのような期待を込めた展覧会です。
以下、この展覧会の詳細についてまとめました。
「美術の眼、考古の眼」について
ミュージアムでは、考古資料や美術作品をふくむ歴史資料=「モノ」資料においては、「モノ」が持っている様々な情報をとりだし、つくられた年代、当時の社会や文化といった背景を読み解き、そのほんの一部が展示されます。
それはある意味では、みせるという行為が恣意的であるともいえます。しかし一方では、なにかをみるという行為は「受け手」(観者)の文化、社会、経験といったフィルターをとおしてみられるということでもあります。
この展覧会では、横浜出土の考古資料をとおしてみる現代美術という「考古の眼」。そして、現代美術をとおしてみる考古資料という「美術の眼」。この二つをキーワードに、みる人の自由な発想を刺激し、分野を超えて確かに何か感じる“共感”や“違和感”を感じ取ってもらい、分野にとらわれず展示をみることの自由を探る、そのような期待を込めた展覧会です。
みどころ
- 美術と考古が織りなす空間のコラボレーション
展示を「みる」ことをキーワードに、そこから導かれる、親和性や違和感が感じられる作品と縄文土器が溶け合う展示プランを試みます。 - 縄文土器と出品作家作品の数々
本展は間島秀徳、松山賢そして薬王寺太一の作品とともに横浜出土の縄文土器約30点を出品。総数約90点含む展示となります。間島・松山は本展に合わせて制作した新作も公開します。
出品作品(一部)
間島秀徳《Kinesis No. 650 (seamount) 220.0×600.0cm 2016年 作家蔵
松山賢《土器怪獣イノシシン・オオカミン》 19.0-53.0cm 2020年 作家蔵
薬王寺太一《天地万象 Tenchi bansyo》テラコッタ(多治見)・赤1号江の浦赤沢原土・シャモット/野焼き900°
創作地:横浜/焼成:小田原 2012年 作家蔵
概要
- 会期:2022年1月22日(土)~3月6日(日)
- 開館時間:9時~17時(券売は16時30分まで)
- 休館日:月曜日
- 会場:横浜市歴史博物館 企画展示室
- 主催:(公財)横浜市ふるさと歴史財団
- 共催:横浜市教育委員会
- 観覧料:一般800円、高校・大学生600円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上500円
企画展「美術の眼、考古の眼」公式ホームページ
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