横浜市は、上瀬谷通信施設跡地において2027年3月から9月にかけて「国際園芸博覧会」を開催することを、2019年9月に発表しています。
「国際園芸博覧会」とは、オランダのハーグ市にある国際園芸家協会に認定された国際的な博覧会。
日本では、大阪市の「国際花と緑の博覧会」として1990年に初めて開催されました。
2027年に開催予定の「横浜国際園芸博覧会」はA1クラスの博覧会で、国が開催する国際博覧会(認定博)としても位置付けられている大規模博覧会です。
この「横浜国際園芸博覧会」についての詳細について調べてみました。
「国際園芸博覧会」について
国際園芸博覧会は、国際的な園芸文化の普及や花と緑のあふれる暮らし、地域・経済の創造や社会的な課題解決への貢献を目的に、オランダのハーグ市にある国際園芸家協会(AIPH)の認定を受けて開催される国際的な博覧会です。
国際園芸博覧会には、A1、B、C、Dの4つの区分があり、横浜市が開催に向けた取組を進めている国際園芸博覧会はA1です。
A1の国際園芸博覧会は、日本では、1990年に大阪で、アジアで初めてのA1の国際園芸博覧会として開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博)」が唯一の実績となります。
なお、A1の国際園芸博覧会を開催する場合には、国際園芸家協会(AIPH)の認定に加え、国際博覧会条約に基づく博覧会国際事務局(BIE)の認定を受ける必要があります。
国際園芸博覧会(A1)の開催実績と今後の開催予定地(1990年〜)
開催年 | 開催国 | 開催都市 | 来場者数(千人) |
1990 | 日本 | 大阪 | 23,120 |
1992 | オランダ | ハーグ・ズータメア | 3,350 |
1993 | ドイツ | シュトゥットガルト | 7,310 |
1999 | 中国 | 昆明 | 9,500 |
2002 | オランダ | ハールレマミーア | 2,100 |
2003 | ドイツ | ロストック | 2,600 |
2006-7 | タイ | チェンマイ | 3,800 |
2012 | オランダ | フェンロー | 2,046 |
2016 | トルコ | アンタルヤ | 4,500 |
2019 | 中国 | 北京 | 9,340 |
2021-22 | カタール | ドーハ | |
2022 | オランダ | アルメレ | |
2024 | ポーランド | ウッチ | |
2027 | 日本 | 横浜 |
「横浜国際園芸博覧会」について
開催意義
- 国内外との交流により、⾸都圏の観光・MICEや観光⽴国、地⽅創⽣、次世代の産業創出や経済成⻑に貢献
- 国際都市横浜の多様な魅⼒を世界に発信し、地域経済の活性化や都市ブランド等のさらなる向上
- 博覧会会場となる旧上瀬⾕通信施設の⼟地利⽤を促進し、郊外部の活性化モデルとして圏域を振興
開催期間
- 2027年3⽉〜9⽉(6か⽉間)
想定来場者数
1,500万⼈以上 (うち、有料⼊場者数1,000万⼈以上)
開催場所
- 旧上瀬谷通信施設
博覧会の主会場の面積は、旧上瀬谷通信施設地区242ha のうち、博覧会の閉会後 に横浜市が都市公園として整備することとなる区域を含む80~100ha を予定。
「横浜国際園芸博覧会」跡地に建設予定の「大規模テーマパーク構想」については、こちらの記事をご覧ください。
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米軍施設跡地に大規模なテーマパーク構想!〜その具体的な内容は?【横浜市瀬谷区】
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会場構成
自然地形を骨格として諸機能を有機的に配置することを基本として、「エントランスゾーン」「国際園芸ゾーン」「国内園芸ゾーン」「園芸文化ゾーン」「園芸技術開発ゾーン」「大規模花修景ゾーン」を設け、日本庭園に見られる空間構造を取り入れた独自性のあるものとする、としています。
交通アクセス
- 近隣駅や主要駅等からのシャトルバスの運⾏を検討
- 瀬⾕駅から整備が検討されている新たな交通の利⽤
- 将来⼟地利⽤と整合を図りながら、道路機能を強化
「横浜国際園芸博覧会」に合わせて2027年開業予定の「新交通システム」についてはこちらの記事をご覧ください。
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【横浜市瀬谷区】大規模テーマパークへの新交通システムは2027年3月開業予定
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事業イメージ(横浜市発表資料より)
「横浜国際園芸博覧会」解説動画
「横浜国際園芸博覧会」パンフレット(PDF)
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