横浜市港北区大豆戸町付近の環状2号線において、6月12日と30日に相次いで道路が大きく陥没する事故があり、真下の地下で工事が行われていた「相鉄・東急直通線」のトンネル工事の影響があったことが、7月末に公表されました。
この事故で注目を浴びることになった2022年度に開通予定の「相鉄・東急直通線」ですが、完成するとどのようなメリットがあるのか調べてみました。
「相鉄・東急直通線」について
事業概要
「相鉄・東急直通線」は、相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅と東急東横線・目黒線日吉駅間に連絡線(約10.0km)を新設し、この連絡線を利用して相鉄線と東急線が相互直通運転を行う路線で、2022年度下期開業を予定しています。
新綱島駅(仮称)付近
新横浜駅(仮称)付近
完成後の効果
東急電鉄のホームページによると、「相鉄・東急直通線」の完成後には、以下のような効果が得られるとしています。
所要時間が短縮される
【二俣川駅〜目黒駅の場合】
◆従来は…
二俣川駅〜横浜駅乗り換え〜大崎駅乗り換え〜目黒駅:約54分
◆直通線は…
二俣川駅〜目黒駅:乗り換えなしで約38分(16分短縮)
※朝ラッシュ時の所要時間を想定。所要時間は乗換時間、待ち時間を含む。
【その他の所要時間例】
二俣川駅〜新宿駅:最速44分
大和駅〜渋谷駅:最速45分
海老名駅〜武蔵小杉駅:最速36分
乗換回数が減少する
直通線開業により都心へ直結。
これにより途中駅での乗換回数が減少するため、快適に目的地まで行くことができます。
例えば「二俣川駅」から「渋谷駅」に行く場合、従来の「横浜駅」乗り換えが不要になります。
新幹線へのアクセスが向上する
東海道新幹線の停車駅である新横浜駅付近へ新駅を設置することにより、新幹線へのアクセスがこれまでに比べて大幅に向上します。
例えば渋谷から新横浜駅に行く場合、現在の菊名駅経由に比べて、東横線経由だと約30分で到着。11分程度時間を短縮できます。
鉄道ネットワーク機能の充実により地域の発展に貢献する
新しい鉄道ネットワークが形成されることにより、地域間の連携と活性化が図られ、各地域のさらなる発展に寄与します。
神奈川県央エリアと横浜エリア、東京都心部を結ぶことで、周辺路線の混雑緩和と環境問題にも貢献します。
新綱島駅(仮称)の名称を一般募集!
綱島地区に開業する新駅の名称を、港北区内在住・在職・在学の方から募集することになりました。
詳しい募集内容はこちらの記事をご覧ください。
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「相鉄・東急直通線」関連リンク
東急電鉄ホームページ
相模鉄道ホームページ
鉄道・運輸機構ホームページ
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