2020年4月8日、神奈川新聞によると「軽症者、湘南国際村で受け入れ 神奈川モデル、9日本格開始」という記事発表がありました。
「湘南国際村」とはどんな施設か、「神奈川モデル」とは何か、記事の詳細についてまとめました。
神奈川新聞の記事詳細
軽症者、湘南国際村で受け入れ 神奈川モデル9日本格開始
新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊の防止に向け、軽症や無症状の感染者を病院以外の宿泊施設などに振り分ける取り組みが9日、県内で始まる。
第1弾の受け入れは葉山町の「湘南国際村センター」で、約100室を確保。
酸素投与などが必要な中等症患者の集約も始まっており、県独自の医療体制「神奈川モデル」の運用が本格的にスタートする。
引用:神奈川新聞
「神奈川モデル」とは?
「神奈川モデル」とは、新型コロナウイルス感染症患者のオーバーシュートによる医療崩壊を防ぐため、感染拡大を見据えた新たな医療提供体制のことです。
ダイヤモンドプリンセス号の感染事故を受け、未然に集団感染を防ぐために、令和2年3月25日に神奈川県が発表しました。
以下、発表内容です。
1 考え方
患者が大幅に増えた際、治療の必要な方に適切な医療を提供するために、中等症の患者を集中的に受け入れる「重点医療機関」を設定し、新型コロナウイルス感染症の患者に対応できる病床を確実に確保してまいります。
2 新たな医療体制「神奈川モデル」の概要
ダイヤモンド・プリンセス号における集団感染では、患者の多くは酸素投与等が必要な中程度の症状を示す方で、こうした方々へ適切な医療を提供することが、非常に重要でした。
そこで、中等症の患者を集中的に受け入れる「重点医療機関」を設定し、新型コロナウイルス感染症の患者に対応できる病床を確実に確保するとともに、仮設の専門病棟の整備等についても具体的に検討していきます。
また、重症者に対しては、救命救急センター等の高度医療を提供できる医療機関で治療体制を確保するとともに、これまでは入院を原則としていた軽症や症状のない方については、自宅や宿泊施設等での安静・療養をお願いすることになります。
引用:神奈川県記者発表資料
湘南国際村とは?
その「神奈川モデル」を踏まえ、感染症患者のオーバーシュート対策として「湘南国際村」が利用されることになりました。
「湘南国際村」は、1994年に開設された、神奈川県横須賀市と三浦郡葉山町にまたがる多目的区画地域です。
設立の目的は、国際的視野に立脚した「学術研究」「人材育成」「技術交流」「文化交流」という相互に関わりの深い機能を集積した「21世紀の緑陰滞在型の国際交流拠点」(WEBサイトより)とあります。
三浦丘陵に位置し、広さは約152ヘクタール。域内は、居住エリア、公共施設エリア、研究・開発施設エリア、サービス施設エリアに分かれています。
2001年に管理が横須賀市に移管。運営は、神奈川県、横須賀市、葉山町、日本政策投資銀行などが出資する第三セクターの株式会社湘南国際村協会。協会は2017年度まで3期連続の赤字で累積の損失額が約9億円。
かなりのお荷物施設なんですね… 有効活用を願うばかりです。
発表記事はこちら
まとめ
- 対象者:軽症や無症状の感染者のみ
- 場所:葉山町「湘南国際村センター」の約100室
神奈川県内でも感染が拡大する中、今後重症者も増える可能性があります。
一刻も早い「神奈川モデル」の対応が望まれます。
新型コロナの一刻も早い収束と、感染者の方の回復を願うばかりです。
収束まであと一歩!それまで予防に気をつけて乗り切りましょう!