2022年1月15日(土)から3月27日(日)までの期間、横浜都市発展記念館で2023年関東大震災から100年の節目に向けた、鉄道開業150周年記念企画展「激震、鉄道を襲う!―関東大震災と横浜の交通網―」を 開催します。
以下、この企画展の詳細をまとめました。
「激震、鉄道を襲う!―関東大震災と横浜の交通網―」について
今から150年前、新橋と横浜の間で開業した鉄道は、その後、全国に線路を延ばしていきました。 大正時代は、2代目横浜駅の開業〔1915年(大正4)〕や、東京・桜木町駅(初代横浜駅)間の電化、 電気鉄道の市営化〔1921年(大正10)〕と新規路線の整備計画の策定など、横浜市内の交通網が大 きく発展した時期でした。
そうした中、1923年(大正12)9月1日 に発生した関東大震災という未曽有の悲劇に見舞われます。
2023年には関東大震災から100年の節目を迎えます。この企画展では、震災からの復旧工事に携わった 鉄道技師の遺した写真アルバムを中心に、物流の大動脈となりつつあった鉄道や横浜の交通網の被 災から復旧、復興に至る様子を多彩な資料で紹介します。
主な見どころ
1. 鉄道技師が遺した写真帳
鉄道橋を専門とする鉄道技師だった木村義麿(1885-1946)は4冊の写真帳を遺しました。関東大震災後、鉄道省の技術職員として東海道本線の馬入川橋梁、熱海線の酒匂川橋梁や白糸川橋梁の工事に従事し、その過程の写真約500枚を写真帳にまとめました。木村の遺した写真からは、当時すでに物流の大動脈となっていた東海道本線の復旧工事の過程だけでなく、当時の高い土木工事の様子が窺えます。
2. 市民の足の崩壊と復興
写真帳『大震火災電気鉄道被害情況』(横浜市電気局)も貴重な資料です。当時、電気局の置かれていた滝頭周辺の被災状況から車両や施設の被害、復旧工事、バラック電車の運行などが収められています。市民の足として身近な交通機関として定着していた電気鉄道(横浜市電)の、震災からの復興の様子を紹介します。
3. 多彩な資料から追う鉄道と関東大震災
近年注目が高まっている市民が遺した日記や、震災遺構からの出土資料なども展示します。鉄道を用いて災害から避難する人々の様子をはじめ、関東大震災がもたらした鉄道や市民生活への影響を捉え直します。
開催概要
- 会期:2022(令和4)年1月15日(土)~ 3月27日(日)
- 会場:横浜都市発展記念館 3F 企画展示室
- 住所:神奈川県横浜市中区日本大通12
- アクセス:東急東横・みなとみらい線 日本大通り駅(3番出口)〜徒歩0分
- 開館時間:9:30~17:00(券売は 16:30 まで)
- 観覧料:一般 500 円、小中学生および横浜市内在住 65 歳以上 250 円
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
- 展示点数:約200点
- 関連企画:
・展示解説 1/29日(土)、30日(日)、2/13(日)、3/12(土)、13(日) 各日とも13:30~30分程度 先着15名
・パネル展示「鉄道橋の関東大震災」(当館1Fギャラリーにて開催)
横浜都市発展記念館 公式ホームページ
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